2008年03月28日

僕と、君と、ときどき仕事-act10-

第10話「出発」

修二の家。
そこは、いたって普通だった。
一点を除いては・・・

「なんかあの扉キモイ」
「あそこから行くんだよ」
「なんかヤダ・・・」
そして打ち合わせ。
「まず、今日は行かないで明日行こう」
「何で?」
「実は、こっちと向こうじゃ時間の経過が違うんだ。
 向こうにいる間はずっとこっちの時間は止まってる。
 だから、学校行く前にいっても大丈夫なわけ」
「へぇ。で、お金とかは要るの?」
「お金は敵を倒して手に入れる。」
「武器とか装備は?」
「武器はこっちにあるけど、むこうでも知り合いが生きてたらくれるかもしれない。
 アイテムも多少はこっちにあるから・・・」
「二人してさ、今日は家んちに泊まる、って言ってきたほうがいいよ。」
「うん。で、いつ行くの?」
「明日の6時にしよう」
「わかった。持ち物は?」
「こっちで用意する。だからいいよ」
「わかった。じゃあ帰るわ。じゃね」
「美緒も。じゃあね~」
二人は帰っていった。
「あ~めんどくさ・・・」
渋々修二は用意を始めた。

夜9時ごろ。
玄関のチャイムが鳴った。
修二が玄関を開けると、美緒と敬が立っていた
「おつかれ、入っていいよ」
部屋に入ると、布団が敷いてあった。
「・・・もう寝るのか?」
「明日早いから・・・」
「・・・風呂は?」
「そこを右に曲がった突き当たりだけど」
「そうじゃなくて、入らないのかって訊いてるの!」
「いや、だって、俺は入ったぞ」
「はやっ」
「美緒ベットがいいな~」
「家んちにベットなんてくだらないものはない」
「え~~~~」
「文句言うな!風呂入るなら入れ!」
「わかったよ・・・ったく」
敬は風呂場へ向かった。
美緒は布団の上でケータイをいじっている。
修二は二人の予想外の行動に困ってしまった。


翌朝。
「みんなして準備はいいか?」
「美緒オッケー」
「いいけどさ、何で俺は弓なの?」
「だって、野球部だろ?なら命中率がいいかと思って」
「でかくて邪魔だよ・・・」
「ってことで、行きましょう!」
「はい!」
修二は古くさい扉を開ける。
すると、中は暗闇だった。
「俺についてきて。最後の人は扉を閉めてね」
そういうと、修二は中に入っていった。
敬と美緒もついていった。

第11話に続く・・・


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