2008年03月31日

僕と、君と、ときどき仕事-act11-

第11話「帰郷」

扉の中は真っ暗だった。
修二たちはその中を進んでいく。
少し進むと、光が差してくるのが見える。
「あと少しだぞ」
修二はそう言うと駆けていった。
二人もその後を追いかけていく。
修二は光が差しているところに駆け込んだ。
二人もその後をついていく。

外にでると、そこは廃墟だらけになっていた。
中にはまだ燃えている家がある。
「・・・・・・ひどい・・・・・・」
美緒は道端に倒れている子供を見ながらそう言った。

しばらく歩くと、修二は立ち止まった。
「ちょっと待ってて」
と言うと、目の前の民家の玄関の前に立ち止まった。
「おじさん、俺だよ、修二だよ」
「修二?修二なのか?」
「そうだよ、だから開けて」
「ちょい待っててくれ」
すると、玄関が開いた。
「お~修二、どうだった?」
「うん、ギリでセーフ」
「意味分からん」
「まあいいよ。それより友達連れてきたんだけど、いい?」
「ああいいとも。」
「二人とも早くきてぇ」
修二は二人を呼んだ。
「何?」
「まあ入って。」
そう言うと、修二は強引に二人を中に入れた。

第12話に続く・・・


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