2008年02月26日

僕と、君と、ときどき仕事-act02-

前回のあらすじ
 ある授業のとき、先生の質問に
 あっさりと答えた修二。
 それには誰もが驚いたが、そこで
 美緒は調べてみる。
 しかし、分からなかった。
 そして、落書きをしていた。

第2話「修二の衝撃たる光景」


完成した落書き。
それは、何と修二に似ていた。
(は?こんな風に書いた覚えないんだけど!)
慌てて落書きを消す美緒。
そんな現場を、見ていた奴が一人いた。
その名は、敬。
敬は考えた。
(たまにはアイツからかってみ~よおっと!)
「おい、お前修二のことが好きなんかい?」
「は?んなわけねーじゃん!」
「へぇ~、じゃあさっきのは何かな~?」
「な、何だっていいじゃん!」
「いいじゃねえか教えてくれたって、ケチ」
たわいもない会話は終わっていく・・・

そしてまだ暖かい放課後・・・
校庭の端から端へ何かが駆けていく・・・。それも二つ。
一つは美緒だった。もう一つは、犬に似ていて、美緒くらいの大きさの生物である。
しかも、美緒はそれに追いかけられていた。あまりの恐怖に
「キャー、助けてー!」
と叫ぶ。しかし他人は逃げてしまった。
校庭を必死で逃げ回る美緒。目には涙が・・・
そして、ついに端まで追い詰められてしまった。
(もうダメ、このまま死んじゃうの・・・?)
そう思った瞬間だった。
見えない速さで動く「何か」が、美緒の前を通り過ぎた。
おまけに、追いかけてきた生物は目の前から消えていた。
ふと右側を見ると、驚くべき光景が目に入ってきた。
あの「生物」と対峙しているのは、なんと修二であった!
この事態を、美緒は飲み込めていなかった。
「早く逃げたほうがいいんじゃない?」
修二の言葉が聞こえ、美緒は指示に従った。
とはいえ、遠くの木の陰に隠れただけだった。
(今が修二の正体を暴くチャンスだ!)
美緒はそう思った。

一方、対峙している修二は両手に刃物を持っていた。
おまけに持ち方がすごい。
そして次の瞬間、理解できない事態が起こった。
「生物」の前にいた修二が、いつのまにか後ろにいた。
そして、「生物」は倒れた。どうやら死んだらしい。
隠れていた美緒は修二に近づいてく。
「何、何したん?」
「何って・・・」


第3話に続く・・・


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